カタヨリ紙

終電前のブンガク雑談サイト 

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中上健次 『黄金比の朝』

「おまえが手紙に書いてたじゃないか、大学に入ったら、自分も同志として活躍したいってな」
「だから、おまえはヌケてる。おれはその反対のことを考えてたんだよ。おまえらが権力を否定したり打ち倒したりしようとして血まなこになっているのなら、おれは、一流の大学に入って、政治家でもブルジョアでも良い、階段をかけのぼってやるってな」
へっと声を出して兄はわらった。「この社会、そんなに甘くできちゃいないさ」
「社会じゃなくって、世間だろ」
「なんでもいいよ、世間だろうと社会だろうと。一流大学でて権力の階段かけのぼるなんてひと昔前のことだ。おまえは古すぎるよ。そんなこと言うのなら、自民党にでも共産党にでも良い、入るほうがよっぽどおまえの野望にてっとりばやいぞ」


『黄金比の朝』/『岬』中上健次(文春文庫)より


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母の崩壊 ~江藤淳

『成熟と喪失 ~“母”の崩壊』/江藤淳(講談社文芸文庫)より


<(…)信太郎は子供のころから母の歌で悩まされた歌詞の1つをおぼえてゐる。「をさなくして罪をしらず、むづかりては手にゆられし、むかし忘れしか。春は軒の雨、秋は庭の露、母は泪かわくまなく祈るとしらずや」といふのがそれだ。いはばそれは彼女のテーマ・ソングだった。(…)それは無意識なだけに、母親の情緒の圧しつけがましさのおかげでしばしば彼は、母親にとつていつたい自分が何であるのか、母とは何であり息子とは何であるのか、問ひかへしたい衝動を子供心におぼえたものだ。>(安岡章太郎『海辺の光景』)

ココロザシ

きみが自分で感じ、きみの魂から迫り出て、聞く人みなの心を
根づよい興味で打ちまかすのでなければ、
きみの思うことを遂げることはできないだろう。
まあ、せいぜいこしかけて、にかわでつぎ合わせたり、
他人のごちそうのごった煮をこしらえたり、
きみの灰の山の中から
とぼしい炎でも吹きおこしていたまえ!
子どもやサルを感嘆させることはできよう。
それがきみの口に合うならば。
だが、きみはけっして心から心に働きかけることはできないよ、
本当にきみの心から出たものでなければ。




『ファウスト・若きウェルテルの悩み』(世界文学全集第二巻)J・W・ゲーテ(高橋健二・手塚冨雄訳/河出書房新社)、
いま私の手元にないので、『哲学の教科書~思索のダンディズムを磨く』/中島義道(講談社)からの孫引きです。

小2算数の問題

バナナが好きな人は、リンゴが好きな人より6人少ない。
ミカンが好きな人と、バナナな好きな人を合わせると、リンゴが好きな人と同じ人数になる。
ブドウが好きな人は、バナナが好きな人より少ない。
ブドウが好きな人は、0人ではない。


好きな果物べつの、人数を書きなさい。


小学2年生1学期の算数の問題です。
小さな頭に、考えさせるねぇ…(苦笑)
これくらいで驚いてちゃいけないのだろうが、私もやったのかな?
おぼえてないけど、なんかもっとのんびりしてたような気もする。


Link : かんじる算数1,2,3!(おすすめNHKの番組HP)


中原中也の骨

ホラホラ、これが僕の骨だ、
生きてゐた時の苦労にみちた
あのけがらはしい肉を破つて、
しらじらと雨に洗はれ
ヌックと出た、骨の尖(さき)。


それは光沢もない、
ただいたづらにしらじらと、
雨を吸収する、
風に吹かれる、
幾分空を反映する。


生きてゐた時に、
これが食堂の雑踏の中に、
坐つてゐたこともある、
みつばのおしたしを食つたこともある、
と思へばなんとも可笑しい。


ホラホラ、これが僕の骨――
見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨の処にやつて来て、
見てゐるのかしら?


故郷の小川のへりに、
半ばは枯れた草に立つて
見てゐるのは、――僕?
恰度(ちやうど)立札ほどの高さに、
骨はしらじらととんがつてゐる。


『骨』/『中原中也詩集』大岡昇平 編(岩波文庫)


幽霊探知機

【幽霊を検知すると、音とLEDのパターンが警告します】



映画 『サマーストーリー』

1902年、弁護士資格を得たばかりの若い男と、田舎に暮らす親のない若い女の、果たせなかった約束と、実らぬ恋がせつないお話。


マトリックス!?

すこし離れた場所に、全身黒い男がひとり、立っていた。
黒いロングコートの下は、たぶん黒いスーツ。
黒い靴に、黒いサングラス、そして黒い髪。


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