カタヨリ紙

終電前のブンガク雑談サイト 

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小島信夫 『殉教/微笑』

「首をきるのはなかなかむつかしいでしょう?」
「いや、それは腕ですし、何といっても真剣をもって斬って見なけりゃね」
「何人ぐらいやりましたか」
「ざっと」彼はあたりを見廻しながら言った。「二十人ぐらい。その半分は捕虜ですがね」
「アメさんはやりませんでしたか」
「もちろん」
「やったのですか」
「やりましたとも」
「どうです、支那人とアメリカ人では」
「それやあなた、殺される態度がちがいますね。やはり精神は東洋精神というところですな」
「それでよくひっかからなかったですね」
「軍の命令でやったことです」(略)
とたんに山田の浅黒い顔の中でよくしまった口がゆがみ口惜しそうな表情になった。
「どうです、このざまは、これが戦争中の行軍だったら……これが教師なんだからな」(『アメリカン・スクール』195p~)

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