カタヨリ紙

終電前のブンガク雑談サイト 

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『さつよ媼おらの一生、貧乏と辛抱』 石川純子

おらは生まれたまんま
九十六になっても生まれたまんま
なんじょに学校しないもの
だから話をするたって、まっすぐに正直に語るの
嘘の語りようも知らないもの

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『坂道』 とこみんさん

どこにおきますかわたしの手
ひらかない地図の崖下に道しるべは
二つに折れて
湖床に根をおろす
一本の立ち木が火をはなつ
ゆらめくかげり絵
むしろこぼれ落ちる木の葉
散り乱してこそ
つめたい嘔吐をかみころし
黙る水面をかすめて
空林に風が鳴る
風化した枝が折れこだれても
いとわしい弾丸には屈しない
ふたたびの難破にむかい坂道をのぼる手は
夕日を映す落ち葉にたゆとう
くれないに染めて木の葉
ない森に
ちりばめる

太宰治の桜桃忌です。

昭和11年。太宰は熱海に居た。
お金を届けてほしいと、檀一雄に連絡を入れた。
檀は初代(内妻)から七十数円を預かり、熱海へと。
そのまま二人は小料理屋へ。

食べたら舌が抜けそうなほどに高価な天ぷらを食べ、かるく三日間飲み明かし、ついでに遊女とも遊んでしまい、気がつけば、お勘定は、三百円。たったの三日間で、七十数円が、三百円にまで膨れ上がってしまった。

ささやかな使命

家のまえに手押し車を出して、そこに一日中腰かけ誰彼となく挨拶をかわす。見知った子どもが手を振りながら、駆けてくると目尻もさがる。はい、こんにちは。幼稚園はどうだった? 気ぃつけて帰りや。「こんにちは爺さん」92歳。耳はとおくなり、歯は抜けて言葉がよく聞きとれず、体も手押し車なしじゃ歩けないほどのヨボヨボだが、頭はシッカリとしていて、よく聞けば言うことも硬派だったりもする。爺さんは今でも現役で、ささやかな使命をまっとうしようとしている。

ダムタイプ/古橋悌二を知っている?

うしろから新聞を読む、いつものこと。
はしっこの記事は「村上ファンド通産同期官僚ら投資」、そのとなりは「予防接種と因果関係-B型肝炎訴訟最高裁判決」…、騒がしく活字がおどるトップ記事へと向かい、ぺらぺらの新聞紙をめくる、めくる、めくる。なにが起こっても平常心。ひとつも顔色が変わっていない。どうやらそのことにすら気づいてはいないようだ、しょせん私の知ったことではない。

『ブラック・ハウス』 パトリシア・ハイスミス

その田舎町は閉塞している。
若者は都市へとながれて行き、痛風とか腰痛とかを抱えて暮らす老人と、そう遠くない未来に自分らも同じように足をひきずって歩くようになるだろう年配者と、あと残りわずかの若者しかいない。

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