カタヨリ紙

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『ムニュ』 みやざきひろかず

ムニュムニュって しってる?
どんな いろにも
どんな かたちにも すがたを かえる
ふしぎな いきもの


子どもたちに大人気の絵本。やさしい絵とみじかい言葉でムニュの魅力を伝えている。おそらく対象年齢は幼稚園児ほどだろうが、私のような、むやみに深読みする大人まで楽しめると思う。ムニュは自由だ。なんの制約もない。縛りから解放された気ままな魂だ。子どもたちは絵本を読んでもらいながら解放されてゆく。どんな形にも姿を変えることができるムニュが、つぎはどんな形で現れてくれるのかという好奇心を子どもたちから引き出している。そしてなによりも、ムニュの柔らかい姿が子どもたち自身の肌そのもののように、ムニュとすり替わることができるのである。

ムニュって何だろうと考えてみた。よく読むと、視線が2種類あることに気づく。自分から何かになろうとして形を変えてゆく視線と、何かになったあとに、だれかに別のものと誤解されたり決めつけられたりしている視線と。
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『テレーズ・ラカン』 エミール・ゾラ

初期名作集 ゾラ・セレクション「生半可な親切さと、むかつくような優しさで、わたしは動物みたいに飼い慣らされてしまった。わたしもうそをつくようになり、ずっとそうしてきた。いつかはぶってやろう、噛んでやろうと夢見るだけで、おとなしく、おしだまったままの女になってしまったの」(48p)

藤原書店の『初期名作集 ゾラ・セレクション』には、テレーズ・ラカン(1867年)と共に、みじかい小説が7本入っている。引き立て役(1866年)、広告の犠牲者(1866年)、ある恋愛結婚(1866年)、辻馬車(1868年)、猫たちの天国(1868年)、コクヴィル村の酒盛り(1879年)、オリヴィエ・ベカーユの死(1879年)。その他、テレーズ・ラカン第2版への序文と、ゾラへ宛てた評論家の手紙も加えられ、ルーゴン=マッカール叢書以前のゾラと出会える1冊となっている。

ジョルジュ・サンド

スピリディオン―物欲の世界から精神性の世界へちょっと気になる人、ジョルジュ・サンド(1804-76)。
フレデリック・ショパンの恋人だったとか、初期のフェミニストであり、不公平と貧困、死刑と牢獄にも反対していたとか、そういったことはともかくとして、ゾラの小説を買って付いてきた藤原書店の小冊子に、彼女の小説『スピリディオン』について、すこし紹介文が載っていた、それを読んでちょっと気になるのだった。

紹介文によると、この小説は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』に、決定的な影響を与えた作品だという。ゾシマとアリョーシャの対話が、この小説のアレクシとアンジェロのそれを踏まえたものらしい。といってもドストエフスキー、私は苦手でろくに読んじゃいない(汗)ああ、そろそろ彼とも仲良くならないと…。

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