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ココロザシ

きみが自分で感じ、きみの魂から迫り出て、聞く人みなの心を
根づよい興味で打ちまかすのでなければ、
きみの思うことを遂げることはできないだろう。
まあ、せいぜいこしかけて、にかわでつぎ合わせたり、
他人のごちそうのごった煮をこしらえたり、
きみの灰の山の中から
とぼしい炎でも吹きおこしていたまえ!
子どもやサルを感嘆させることはできよう。
それがきみの口に合うならば。
だが、きみはけっして心から心に働きかけることはできないよ、
本当にきみの心から出たものでなければ。




『ファウスト・若きウェルテルの悩み』(世界文学全集第二巻)J・W・ゲーテ(高橋健二・手塚冨雄訳/河出書房新社)、
いま私の手元にないので、『哲学の教科書~思索のダンディズムを磨く』/中島義道(講談社)からの孫引きです。
しかし、と思わず苦笑してしまいますが、「にかわでつぎ合わせたり、他人のごちそうのごった煮をこしらえたり」したものでないものを探すほうが、よっぽど骨がおれる。送り手も受け手も時間短縮で、なんとなく「それらしいカンジ」でありさえすれば、それでよしという商業的なドライな関係が築かれてしまい、なにが良くてそうでないのかさえも、だれにも言えなくなってしまっているような…、そういう私も、かなりアヤシイですが。
それでも、「きみが自分で感じ、きみの魂から迫り出て、聞く人みなの心を根づよい興味で打ちまかすのでなければ、きみの思うことを遂げることはできないだろう。」という声を、ずっと自分のなかに聞いていたいなぁ。それがココロザシというものだろうと思うから。
すべてにおいて、パーフェクトは無理でも、「これが生涯の仕事です」と言いたい仕事だけは(お金になるかどうかは別にして)ガンコにココロザシを持ち続けていたいですね。時間は戻せないのだから。後悔したくない。



 【哲学は思想ではない】
哲学の教科書―思索のダンディズムを磨く
中島 義道

講談社 1995-05
価格 : ¥2,100
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