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必読書150

『てっとりばやい 「知の技法」 などありはしない。
最小限の本を読んでいないかぎり、どうしようもない』
、、、というわけで、学生に与える本のリストを、柄谷行人、浅田彰、岡崎乾二郎、奥泉光、島田雅彦、絓秀実、渡部直己が教えてくれる。世にも恐ろしい(?)必読書、150連発。


さて、どんな本が並んでいるのかと、開いて見ること、1時間。
ひとつ、ため息、ぱたりと閉じる。
おお、そうだと、思いなおす。
人文社会科学50冊、海外文学50冊、日本文学50冊のリストと、その辛口批評を、ザッと目で追いはしたが、そのかたまりをサンドウィッチしている柄谷さんの序文と、それに続く『反時代的「教養」宣言』座談会、ぐるりと後ろにまわり、『リストを見て呆然としている人々のために~あとがきに代えて』の奥泉さんの文を、まだ読んでいなかったことに気づいて、なぜか慌てて読みまくる。


「なるほど…」


なにが「なるほど」なのか、自分でもよく分からないが、無謀にも簡潔に言ってしまえば、「とにかく読め。読書は体育だ」ということらしい。


ふたたび、サンドウィッチされた、かたまりに目をとおす。
それを大雑把に、3段階に分割してみる。
1.考えながら、ゆっくり読めば、その意味が分かるもの→ 読んだ甲斐もあり、得るものもあり、楽しい。日本語として読める。
2.字は読めるが意味が分からないもの→ 字が読めるということは、響く箇所がいくつかあるハズ。まずはそれを楽しみ、分からない部分は他の本で補ったりする。半分外国語状態。
3.字すら読めないもの→ 正しくは、こっちが読もうと思っても、文章が硬すぎて、はね返されてしまう。「読書は体育」なのだそうだ。同時に意味もひろって行こうと思うから厄介になる。このさい意味は捨ててしまおう。字を読む訓練が先である。4回目、5回目の読書で、やっと意味をひろっていくだけの余力が生まれてくるかもしれず。完全外国語状態。


そこまでして、なんで読むの?
学生でもないのにねぇ、ほんとに、なんで読むのかねぇ(笑)
必要ならば読むだろうし、カンケーないと思えば読まないし。
この本でいえば、ソシュール『一般言語学講義』、フロイト『快感原則の彼岸』、サド『悪徳の栄え』、バフチン『ドストエフスキーの詩学』、吉本隆明『転向論』などは読まないと断言できる(笑)でも5年後10年後はどうか分からない。また開いて読みたくなるかもしれない。なにしろ必読書150冊なのだ。ソソられるところから読み進めたい。エビフライは最初に食べたほうが美味しいのである。


ところで、紹介本に書かれた柄谷氏らの文章は、絵でいえば、芸術家のえがくドぎつい油絵のよう。
読みものとしては面白いのだろうが、もっと素朴な視点からの読書でも、いいのではないのかと、ちょっと押され気味に、そう思った次第です。


【 ご紹介した本 】
4872336569必読書150
柄谷 行人 岡崎 乾二郎 島田 雅彦 渡部 直己

太田出版 2002-04
価格 : ¥1,260
おすすめ平均

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