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岩井志麻子さん!?

最終回だけ、『瞽女(ごぜ)の啼く家』を。


古紙回収にまわすぶんを整理。『小説すばる』3月号に掲載されていた岩井志麻子さんの小説『瞽女(ごぜ)の啼く家』、まだ読んでいなかったことに気づいて、連載ものらしく最終回のたった1本しか載っていないが、読んでみる。


「懐かしいという気持ちとおぞましいという気持ちは、同じです。愛しい思いと憎い思いも、似たものです。
再び盲(めし)いた妾(わたし)は、束の間の光の世界を惜しみも恋しがりもしません。薄闇は妾の生まれた懐かしい故郷であり、戻るべき安らぎの地でもあるからです。」


、、、というふうに始まっている。
これは読まねばと、軍手をはいたままの手で、ページをめくる。
なんページもない。最終回、あっという間に終わってしまった。
いったい、これはどんな話なんだ!?


作劇法のなかに、最終回だけ読んで、その前の展開を予想する、というものがあるが、むむむっ、まったく予想できない(汗)お話には、その作家のクセみたいなものがあって、どんなに摩訶不思議な話でも、たぶんこっちへ行くだろうという、その作家独特の行き方があると思うのだが、初体験ゆえに、ただ一方的に、岩井志麻子さんにヤられてしまったけれども、唐突に、ふと夢枕獏さんを思い出し、なんとなく、読書の下地が似ているのではないのかなと、そんなことをぼんやり思ったりもして。ともかく、たいていの現代作家の文章は、清潔で規格に準じていて、工場大量生産的な「読みやすい」ものが多いなかで、業のカタマリのようなこの作家の編みだす文章は、規格に納まりきれない勢いがあり、また素通りできない何かがあるような。ただし、最終回だけ読んでみても、簡単に、ころっと、登場人物を、煮たり焼いたりして、その辺のくだりに差しかかると、あのテレビで見る岩井志麻子さん本人が出てきてしまい、ちょっとおかしくて笑ってしまうのは、私だけでしょうか。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩井 志麻子
1964年、岡山県生まれ。99年、「ぼっけえ、きょうてえ」で第六回日本ホラー小説大賞、第一三回山本周五郎賞を受賞。『岡山女』が直木賞候補になる。独自の世界でホラー文学を開拓している注目の作家である。


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