カタヨリ紙

終電前のブンガク雑談サイト 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

平家物語~先帝入水

高校2年生の教科書ガイドから。
泣けちゃう、いい話。
※桐原書店版教科書ガイド・高等学校古典・古文編(結書房)


壇ノ浦での源平最後の戦い。源氏の兵士たちは平家の船に乗りうつった。もはやこれまで。二位殿(平時子)は、覚悟していたとおりに身をととのえた。そして帝(安徳天皇)を抱いて…。


「わが身は女なりとも、敵の手にはかかるまじ。君の御供に参るなり。御心ざし思ひまゐらせたまはむ人々は急ぎ続きたまへ。」


帝は今年で8歳になった。きれいなお顔。髪は黒くゆらゆらとして、背中より下まで垂れ下がっている。8歳という歳よりも大人びた雰囲気。だが、二位殿の言葉に、驚きを隠せない。


「尼ぜ、われをばいづちへ具して行かむとするぞ。」


二位殿は涙を抑えて言った。


「君はいまだ知ろしめされさぶらはずや。先世の十善戒行の御力によつて、今万乗のあるじと生まれさせたまへども、悪縁に引かれて、御運すでに尽きさせたまひぬ。まづ東に向かはせたまひて、伊勢大神宮に御暇申させたまひ、その後西方浄土の来迎にあづからむと思しめし、西に向かはせたまひて御念仏候ふべし。この国は粟散辺地とて心憂き境にてさぶらへば、極楽浄土とて、めでたき所へ具しまゐらせさぶらふぞ。」
※(現代語訳)君はまだご存知ございませんか。前世で行われた十善戒行の御力によって、今万乗のあるじ(天子)としてお生まれなさいましたが、悪因縁に引かれて、御運はすでに尽きておしまいになりました。まず東にお向かいになって、伊勢大神宮においとまを申し上げなさり、その後西方浄土の(諸菩薩の)お迎えをこうむろうとお思いになり、西にお向かいになって御念仏をお唱えなさいませ。この国は粟散辺地といってつらい所でございますから、極楽浄土というありがたい所へお連れ申し上げますよ。


帝はそれを聞き、身をととのえると、涙をながした。そして小さい手を合わせ、二位殿に言われたとおりに東を拝み、念仏を唱えた。
二位殿は帝を抱き、波の下にも都がございますよと言って慰め、深い海の底へと入って行った。



諸行無常の響きあり。
盛者必衰のことわりをあらはす。
学生のころは、まったく興味がなかったけれども、いまこうして読んでみると、味わいぶかいですね、平家物語。むかし遊んでいたのがたたって原文のみで読み下すのは無理ですが(笑)ガイドがあれば読みふけってしまいます。ヘタな現代小説読んでるよりも面白いかもしれない。恋物語はやっぱり眠くなりますが、この平家物語は好きです。



Link : 平家物語がわかるサイト様
Info
ブログ拍手ありがとうございます。 このサイトは引越しました。文学の他に、韓国映画ドラマ、音楽、DIYなど、より雑多になって、のんびり続けています。
新サイト→ コドリバ
Search
Category
Links
AmazonSearch
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。