カタヨリ紙
『よいみみのこうま』 佐々木たづ
- 2008-01-23 (Wed)
- 絵本、童話、児童書
もう はるは そこまで きて いるというのに、くもった そらから、まだ ときおり ゆきが ちらちらと まいおりて きました。でも どうぶつの こどもたちは、そのはいいろの そらの したで、げんきいっぱい あそんで いました。
「かくれんぼ する もの
この ゆび とまれ、
かくれんぼ する もの
この ゆび とまれ。」
まもなく そこへ、一ぴきの くりげの こうまが やって きました。けれども、さっきの こどもたちの すがたは、もう みえませんでした。
この こうまは、いつも みんなと なかよく あそんで いました。
でも、うまれつき みみの きこえない この うまのこは、みんなが さそいに きた ことに きがつかないで、ときどき おいてきぼりを くいました。
こうまは、あちらこちら かけまわって さがしましたが、みんなの すがたは みあたりません。
そこで こうまは、その ひ 一にち、ひとりで げんきよく あそびました。
『よいみみのこうま』 佐々木 たづ(2頁〜)
耳の聴こえない子馬が仲間たちにバカにされる。
けれども心やさしく接して最後には子馬の良さを分かってもらえるというお話。
ここまで行く間に、神様が創ったという“しるし”のくだりが出てくる。
水仙のお花の真ん中のところが黄色いね、お茶碗みたいだね、とリスが言うと、なぜこんなふうになっているのかと、みんなで考え始めるのだ。すると小熊がこんなことを言う。「これはねえ、かみさまが つくったって いう しるしだよ。おかあさんが そう いってた。(7頁)」と。その言葉に促されて、自分のどの部分が神様に創られた“しるし”なのか、みんなで言い始めるのだ。小熊は自分の首の毛の渦巻きを見せて、これが神様に創られた“しるし”なのだと言うし、小鹿は背中の茶色い毛のなかにある、白い模様がそれだと言うし、小鳥はくちばしの赤いところだと話す。みんな口々に、神様に創られた“しるし”がここにあり、自分は神様に創られたものだと主張するわけだ。それを子馬は静かに見ている。からかいたい子狐は、子馬の体をくまなく調べ上げ、「ないねえ。(11頁)」、と言うのだった。
地吹雪体験ツアーと、ほら吹き大会。
- 2008-01-22 (Tue)
- カタヨリ紙的
お名前を忘れてしまったのですが、或る劇作家の方が、若い頃に太宰の小説を読んで、ちょっと大袈裟じゃないのか? と思っていたそうです。それがある日、仕事で金木町を訪れて、ずーっと町のなかを歩いて歩いて歩いて、そして太宰の生家にたどり着き、見上げた途端に理解した、とどこかに書かれていました。作家の文章は、一文字たりともその作家から離れていないのですね。すべて作家自身を表しているようです。
、、、と過去記事に書いたけれども。
手もとで情報収集できてしまう、本を開いて活字を読めば情報として知ることができる、こういう時代にこそ、じぶんの足で町のなかを歩いてみることの重要性を感じます。知ることと、ほんとうに分かること(あるいは、分かろうとすること)。「情報」というカメラワークから外れた景色、ありようが見えてくる、或る劇作家の方は、それを見たのだと思います。体に染みつくみたいにして太宰の故郷が理解を求めてきた、ということだと思います。
、、、と過去記事に書いたけれども。
手もとで情報収集できてしまう、本を開いて活字を読めば情報として知ることができる、こういう時代にこそ、じぶんの足で町のなかを歩いてみることの重要性を感じます。知ることと、ほんとうに分かること(あるいは、分かろうとすること)。「情報」というカメラワークから外れた景色、ありようが見えてくる、或る劇作家の方は、それを見たのだと思います。体に染みつくみたいにして太宰の故郷が理解を求めてきた、ということだと思います。
むすぶ
- 2007-12-14 (Fri)
- カタヨリ紙的
このところ、小説書きのお友達が、やる気満々のようすで、素直に嬉しいです。
終わりのない孤独な作業。私まで元気を貰っています。
「がんばれ、友よ」
・よこい隆(記事:『重力のお友だち』 『肉片柳絮』 )
・美城丈二(サイト:魂暴風*a dawn note)
小説書きのお友達は、このネット上で知り合いました。
他にも、詩人のMさんは、話がつうじない。の記事で入って来てくれたし、文芸翻訳家のbananafishさんは、桑井朋子の記事でした。またモノ作りがとってもお上手な桂花さんは、たしか中原中也の記事だったと思うし、バリバリ働いちゃうrie。さんは、Mさん経由での神谷美恵子がキッカケでした。よく覚えているでしょう?(笑)その他の方々との出会いも、覚えています。
インターネットはただの空箱で、物にすぎないけれど、物も使いようで、大事に育てていけば、それなりに育っていくのでしょう。一時的に喧嘩、疎遠になっても、好きな人は好きなままですね、変わることはありません。だけど物書き同士の付き合いは、或る一定距離が必要かも。いえ私が勝手にやりたいだけだという話もありますが、笑。
新座敷の店長さんが、『つながっている?』という記事を書かれていました。
「世の中には特別な役割をもって生まれる人がいて、その人生は、簡単な評論では語りつくせない影響力で後世にまで余韻を残す。」と。
人と、人とを、つないでいくのですね。
結んでゆきます。
私もまた、その恩恵に与るものです。
この年の瀬に、出会いに、感謝。
終わりのない孤独な作業。私まで元気を貰っています。
「がんばれ、友よ」
・よこい隆(記事:『重力のお友だち』 『肉片柳絮』 )
・美城丈二(サイト:魂暴風*a dawn note)
小説書きのお友達は、このネット上で知り合いました。
他にも、詩人のMさんは、話がつうじない。の記事で入って来てくれたし、文芸翻訳家のbananafishさんは、桑井朋子の記事でした。またモノ作りがとってもお上手な桂花さんは、たしか中原中也の記事だったと思うし、バリバリ働いちゃうrie。さんは、Mさん経由での神谷美恵子がキッカケでした。よく覚えているでしょう?(笑)その他の方々との出会いも、覚えています。
インターネットはただの空箱で、物にすぎないけれど、物も使いようで、大事に育てていけば、それなりに育っていくのでしょう。一時的に喧嘩、疎遠になっても、好きな人は好きなままですね、変わることはありません。だけど物書き同士の付き合いは、或る一定距離が必要かも。いえ私が勝手にやりたいだけだという話もありますが、笑。
新座敷の店長さんが、『つながっている?』という記事を書かれていました。
「世の中には特別な役割をもって生まれる人がいて、その人生は、簡単な評論では語りつくせない影響力で後世にまで余韻を残す。」と。
人と、人とを、つないでいくのですね。
結んでゆきます。
私もまた、その恩恵に与るものです。
この年の瀬に、出会いに、感謝。
本好きさんへ
- 2007-12-05 (Wed)
- 評論、エッセイ、他
敬愛する松岡正剛さんのサイトをご紹介します。
私も全部読みきれていないけれど、たとえば…
・オルテガ・イ・ガセット 『大衆の反逆』
・坂口安吾 『堕落論』
・太宰治 『女生徒』
・中原中也 『山羊の歌』
・中上健次 『枯木灘』
・車谷長吉 『鹽壷の匙』
・野坂昭如 『この国のなくしもの』
・保坂和志 『アウトブリード』
・大槻ケンヂ 『ボクはこんなことを考えている』
目次はこちらです→ 松岡正剛の千夜千冊
囲炉裏をかこんで聞かせる昔語りのあたたかさ。
なにより書物への深い愛情。奪わない読み方。
面白いけど、ホッとする、お手本のようなサイト様です。
私も全部読みきれていないけれど、たとえば…
・オルテガ・イ・ガセット 『大衆の反逆』
・坂口安吾 『堕落論』
・太宰治 『女生徒』
・中原中也 『山羊の歌』
・中上健次 『枯木灘』
・車谷長吉 『鹽壷の匙』
・野坂昭如 『この国のなくしもの』
・保坂和志 『アウトブリード』
・大槻ケンヂ 『ボクはこんなことを考えている』
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